根管治療(歯内療法)について

虫歯が歯の神経まで感染している場合、歯の神経が入っていた管をきれいにする必要があります。その管を可及的に無菌状態にして、薬をつめる治療を根管治療(歯内療法)といいます。
根管内に細菌が入ったり、密閉する薬がしっかり詰まっていないと根管内に細菌が繁殖して、歯根の先の歯周組織に炎症がおき、硬いものを噛むと痛む、歯が浮いた感じがする、歯肉を押すと痛む、歯肉の下の方が腫れる、歯肉の下のほうから膿がでる等の症状がでます。
また、根管治療はとても技術が必要で、治療に時間がかかります。なぜなら、根管の形態はすべて異なり単純な形態をしたものから、完全な根管治療が行えないほどの複雑な形をしたものまであります。
それゆえに、歯の神経はできるかぎり残す事が大切で、虫歯が大きくならないうちに治療する、虫歯を予防することが大切になります。
根管治療は目に見えないごく細い根管内の治療です。この根管は彎曲していたり、複雑に枝分かれしていたりしてもいます。また、大臼歯などでは根管は4本、5本と複数あり、その全てに完全な治療を行わなくてはなりません。
従来はこれを手探りで行っていたわけで、その精度には自ずと限界がありました。根管内に軟組織が残れば、そこに細菌が増殖して痛みが生じたり、骨の中に膿がたまって腫れたりするのです。